数年前に知り合いの作業療法士から「色カルタ・クオリアゲーム」を紹介され、「これはいい」と瞬時に直感しました。
作業療法は、クライエントが作業的に健康であるかに注目します。
具体的には、日常生活の中に楽しめる作業や打ち込める作業、しなければならない作業、やりたいと思う作業などがバランス良く含まれている状態を健康と見なします。この状態を目指すのに、「色カルタ・クオリアゲーム」は大変有用と思われます。
実際にゲームを行うと、参加者の笑顔や積極的な語りを見ることが出来ます。これは作業的に健康な状態と言えます。さらに語りの中から、クライエントにとって大事な作業を知ることができます。後日、その作業が出来るように改めて支援すれば、もっと健康になります。
「色カルタ・クオリアゲーム」は認知症であるなしに関わらず、また年代や障害の有無に関わらず、多くの方々の健康増進に役立つ、あるいは役立つ情報をもたらすと実感しています。その実証研究も始めています。
より健康になるために、多くの方々に利用されることを願っています。
作業療法士 小林法一