[その2]…
「お母さんの色は?」 に対し
育ての両親は子供ができなかったため、兄弟である私の父と
子供を渡す約束をしていた。
その為、私は生まれてすぐに育ての両親の元へ来た。
育ての両親は私の事をすごく大事にしてくれた。
生まれと育ての親が違うことを知ったが、私は育ての親を
本当の両親だと思い続けた。
母は厳しいが、優しい人で、私の憧れだった。
私も母の様になりたいと思った。
しかし、実際に自分が母親になるとうまくいかないことが多く
改めて母の偉大さを感じた。
それでも、両親が始めた酒屋を次の世代に繋ぐべく、
一生懸命仕事をし、現在は娘夫婦が継いでいる。
母の様になれたかはわからないが、母の意思を継いで
酒屋の仕事を頑張り、次の世代へ繋げたことで
人生で自分の責任は果たしたと思っている。
満足そうな顔をして、母の色である薄いピンクと茶色の
カードを見つめていた。
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まさに「人生のものがたり」…私も母を思いました。
ありがとうございます。