Uさんから、素敵なお話を伺いましたので
紹介します。
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デイサービスで色カルタをさせていただきました。
利用者さん5名とスタッフの方3名と私の計9名。
「初恋の色はどんな色」の問いに
86歳の認知症のある
Aさんがラベンダー色を選びました。
ニコニコしながらじっとカードを見て、しばらくしたら
「実家は畳屋。そこに‥」
そこでお話しが止まり、何かを思い出しているようでした。
スタッフの方も何も質問せず、
暫くの間、Aさんの様子を温かく見守っていました。
その後Aさんが満足そうににこやかに頷かれたのを見て、
どなたかが
「今夜の夢には誰が出てくるのかなあ」と
Aさんに話しかけると、
Aさんは「うふふ」と恥ずかしそうに笑いました。
リーダーをしていると
素敵なエピソードを聞き出すことだけに価値を感じてしまい、
参加者の方につい根掘り葉掘り質問して
何とか言葉を引き出そうとしてしまったことがあります。
もしかすると参加者の方が
じっくりと味わうべき体験を奪ってしまい、
その場が単なるリーダーの自己満足の場になって
いたかもしれません。
ラベンダー色の思い出の詳細は
わかりませんが、
スタッフの方を始め、
その場に参加された方々のおかげで
Aさんが豊かな時間を過ごされたことは
間違いありません。
今回のことで、色カルタの時間は
参加者の方の為の時間であることを
改めて気づかせていただく機会となりました。
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このような状況でも、色カルタを実施してくださる
施設の体制も素晴らしいし、
気づきのUさんも素晴らしい。
Aさんはどんなことを思い出していらしたのか
話を聴いて想像できることも素晴らしい時間です。
Uさん、メッセージありがとうございました!!